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ハウス食品グループ本社株式会社 人材戦略部 工藤誠也様

「グローバル人材育成」から「経験の多様性」へ──ハウス食品グループがMISSION: GLOBALを継続する理由

ハウス食品グループ本社株式会社
人材戦略部 工藤誠也様

Q.MISSION: GLOBAL導入前、グローバル人材育成においてどのような課題がありましたか?
A.

当社では2015年頃からグローバル人材育成の一環としてMISSION: GLOBALを導入していましたが、コロナ禍を機に一時休止しました。その後、2022年に人材育成体系を見直し、2024年から研修を再開しています。その際、大きく変わったのは、このプログラムの位置付けです。以前は「グローバル人材育成」を目的としていましたが、現在は社員一人ひとりの「経験の多様性」を広げる越境機会として位置付けています。

ハウス食品グループでは、「食を通じて人とつながり、笑顔ある暮らしを共につくるグッドパートナーをめざします。」をグループ理念とし、その想いは「お客様への責任」「社員とその家族への責任」「社会への責任」という3つの責任として言語化されています。第八次中期計画では「社員とその家族への責任」において「ダイバーシティを力に変える」を方針に、5つの取組を推進しており、その中で主体的な自己変革を支援する取組として「社内外の越境機会の拡充」を進めています。MISSION: GLOBALも、その考え方を実践するための重要な施策の一つとなっています。

Q.なぜこの研修を採用しているのですか?
A.

MISSION: GLOBALを継続している理由は、大きく二つあります。一つ目は、固定観念に気づくきっかけが得られるからです。参加者からは、「実際に現地へ行くと、それまで抱いていた国のイメージが大きく変わった」という声が毎回のように聞かれます。自分自身が思い込みや先入観を知らず知らずのうちに持っているということに気付くことは、今後に向けた大きな学びにつながっていきます。

二つ目は、限られた時間の中で成果を出す実践的な経験ができることです。現地では短期間で課題を整理し、相手のニーズを理解し、解決策を考え、提案まで行います。このプロセスは海外だから特別なのではなく、日頃の仕事と本質的には同じです。普段とは異なる環境だからこそ、自分の仕事の進め方を客観的に見直し、「もっとできるはずだ」と自らの可能性に気付く機会になっていると感じています。

Q.本研修にはどのような期待を持っていますか?
A.

最も期待しているのは、固定観念の打破を通じて、仕事への向き合い方が変わることです。例えば、言葉や文化の異なる相手と限られた時間の中で信頼関係を築き、協力を得ながら課題を解決していく経験は、日本ではなかなか得られない海外ならではの経験です。実際に参加した社員からも、「言葉が通じない相手をどう巻き込むかを考えた経験が、日本での仕事にも活きている」という声がありました。海外というアウェイな環境で、自身の固定観念に気づき、自ら考え、行動し、人を巻き込む力を身につけること。それが、この研修に期待している大きな価値です。

Q.受講生はどのように選抜していますか?
A.

2024年の再開以降は、他の公募型研修と同様に、国内勤務の正社員(4年目以上)を対象とした公募制で実施しています。一方で、次世代人材育成カリキュラムの一環として実施する場合は、指名制で派遣することもあります。人材育成の目的や会社の状況に応じて、公募制と指名制を柔軟に使い分けながら運営しています。

Q.研修を受講した社員には、どのような変化が見られましたか?
A.

これまで多くの社員がMISSION: GLOBALに参加してきましたが、受講者の中には海外現地法人の社長やグループ会社の社長として活躍している社員もいます。共通して感じるのは、短期間で壁にぶつかり、それを乗り越える経験を何度も繰り返すことで、マインドセットが大きく変化していることです。参加者からは、現地での経験を通じて、「これまでの仕事の進め方を見直すきっかけになった」「国内でももっと主体的に行動できると感じた」といった声が多く寄せられています。

また、海外では日本国内ほど会社やブランドが知られていない環境で活動するため、自分たちの価値をゼロから伝えなければなりません。そうした経験を通じて、「ブランドに頼るのではなく、自分自身がどのような価値を提供できるのか」を考えるようになったという声も印象的でした。今後、海外事業をさらに加速していく中で、こうした越境経験を通じてグローバルなマインドセットを備えた人材を育成し、グループ全体のさらなる成長につなげていきたいと考えています。

ハウス食品グループ本社株式会社 インタビューの様子

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